安倍晋三首相は27日の参院予算委で、日本維新の会代表の松井一郎・大阪府知事が25日の党大会で、国有地売却問題に関し「油を注いでいるのは皮肉にも総理」と発言したことに対し、「私は松井氏を批判するつもりはない。人それぞれだ」と大人の対応をした。

 松井氏はこの時、「財務省近畿財務局の忖度(そんたく)があったと認めるのが一番」と指摘したが、首相は「法令にのっとって国有地を適切な価格で売買していると信頼している。忖度の働く余地は全くない」と述べた。夫人担当だった職員が、籠池氏の意向を受けて財務省側に問い合わせたことについても「忖度があればゼロ回答はない」と主張した。