東京都の小池百合子知事は15日の定例会見で、東京都の「観光ボランティア」が着用する新たなユニホームを発表した。

 舛添要一前知事時代に製作されたユニホームは、導入当初から、デザインが「ダサい」などと相当不評だったため、小池氏が昨年知事に就任した後、見直すことを明言していた。

 お披露目されたのは、ポロシャツ、ブルゾン、アウターの3種類。東京五輪・パラリンピックのエンブレムにも導入された、江戸伝統の市松模様があしらわれた。都が海外に向けて導入したキャッチフレーズ「TOKYO Tokyo」の文字でも使用されたブルーに合わせたとし、小池氏は「(青系という)一体感を踏まえ、伝統と革新を表現した」と説明した。

 ボタンや生地は植物由来の素材を使用し、環境にも配慮。予算は「できるだけ抑えた。前回の費用を勘案した」と述べたが、税込み8000万円で、3種類を3000枚ずつ製作。単純計算で、1枚あたりの値段は9000円弱となる。

 背中に付けられたバーコードに携帯電話をかざせば、ざまざまな言語で東京都の情報に接するホームページに接続できるという

 小池氏は、テレビカメラの注文に応じ、演壇の前を歩くキャットウオークをするサービスぶりだった。

 舛添知事時代に製作されたユニホームもしばらくは着用可能だが、徐々に切り替える。新しいユニホームは今月下旬のイベントでお披露目され、10月上旬から、ボランティアに着用してもらうとしている。