東京都の小池百合子知事は23日、東京都千代田区の日比谷ミッドタウンで行われた打ち水イベントに参加し、酷暑における打ち水による効果を訴えた。

 大暑のこの日、都内でも気温が40度超えの異常事態。あいさつの冒頭、「言うまいと思いますが、暑いですね」と口にした小池氏は、「明日24日で東京オリンピックまで2年。どう暑さ対策をするかは大きな課題」と、問題を指摘した上で、打ち水について「江戸時代の知恵、江戸のおもてなしだ」と強調。「江戸の知恵や工夫を生かしていきたい」と述べた。

 その後、打ち水を実際に行い、「体感温度は、ずいぶん下がった」と訴え、「打ち水はどこでもできる。いろんなところでやって、体感してほしい」と、来場者に呼び掛けた。

 イベント開催前の路面温度は39・2度だったが、イベント終了時は35度まで4・2度、温度が降下。一時は30・2度まで下がった。

 小池氏は国会議員時代から打ち水の必要性を訴えており、毎年打ち水のイベントにも参加している。