6日夕、保釈され東京拘置所を出たカルロス・ゴーン被告は、東京・神田佐久間町にある弁護団メンバー高野隆氏の法律事務所へ直行した。午後8時15分すぎに同所を出る際、車を報道陣に取り囲まれ、約10分にわたり駐車場を出られなくなる一幕があった。

 

午後7時55分、ゴーン被告と高野弁護士を迎えにトヨタ・アルファードが事務所の入るビル前に到着。狭い路地裏と報道陣に苦戦し、LLサイズの車体を何度も切り返して1階駐車場に止めた。しばらくしてゴーン被告と高野弁護士を乗せて出ようとした際、大勢の報道陣に車体を囲まれ、動けなくなった。後部座席のゴーン被告に「今のお気持ちは」とマイクを向けるワイドショーの叫び声と、激しいクラクション、通行人が向けるスマホで現場は騒然。到着した警察が交通整理し、車はようやくビルを後にした。

ゴーン被告が去った駐車場には、一眼レフカメラの壊れたストロボやテレビクルーのマイクカバーなどが散乱した。