作家の村上春樹氏(73)が、ロシアのウクライナへの侵攻を受けて、自身がDJを務めるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」特別版として、18日午後11時から「村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽」を放送する。

村上氏は、同局を通じてコメントを発表。

「ウクライナで誰も望んでいない戦争が始まってしまいました。それで『戦争をやめさせるための音楽』というテーマで今回、村上RADIOの特別番組をお送りすることにしました。音楽に戦争をやめさせることができるか? たぶん無理ですね。でも聴く人に『戦争をやめさせなくちゃ』という気持ちを起こさせることは、きっと音楽にもできるはずです。そしてそういう気持ちが集まって、少しずつでも力を持っていくかもしれません。そういう音楽を選んでみました。聴いてください」

「村上RADIO」は、村上氏がラジオDJに挑戦し、自ら選曲も担当する特別番組シリーズで、2018年(平30)8月5日の第1回を皮切りに、今年2月27日放送回まで全34回、放送。「村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽」で村上氏が選んだ音楽は、これまでの歴史の中でミュージシャンたちがプロテスト・ソングとして声を上げた反戦歌だけではなく、命の尊さや愛の大切さを歌詞に込めた楽曲だという。背景となった社会情勢や、ミュージシャンの強い思いを踏まえながら、村上氏自らが歌詞も翻訳し、解説。若者たちが傷ついてきた戦争の歴史を再び繰り返さないために、ミュージシャンたちが音楽に託したメッセージを、村上氏があらためて紡ぎ出す、1時間のプログラムとなる。