TBS系情報番組「サンデーモーニング」が5日、生放送され、立憲民主党が公表した放送法の「政治的公平」に関する文書に、同番組についての記述があったことを取り上げた。

出演したキャスターの松原耕二氏は、文書の信ぴょう性には議論があると語った上で「安倍政権下で、番組の政治的公平性について政権からメディアに働きかけがあったことは報じられている」とコメント。そして「少なくとも当時、何があったかについて政治の場は説明する必要がある。そもそも放送法がなぜ出来たのか、があいまいになっている」と話した。

司会の関口宏(79)は、「いろんなご意見はあると思うが、やはり、我々はこの番組の姿勢を淡々と貫いていかないといけないと思っています」と述べた。

立憲民主党の小西洋之参院議員は、第2次安倍政権時の2014年から2015年にかけて、官邸と総務省の担当者が協議した内容とする内部文書など計78ページ分を、2日に記者会見して公表した。官邸が特定の情報番組の内容を問題視して、放送法が規定する「政治的公平」の解釈変更を試みていたことを示す内容としている。これに対し、3日の参院予算委員会で、当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が、この文書を「全くの捏造(ねつぞう)と考えている」と主張した。