スウェーデンのストックホルムの地下鉄の非常口。ここまで大胆に描かれているのは見たことない
スウェーデンのストックホルムの地下鉄の非常口。ここまで大胆に描かれているのは見たことない
古いお城の通路で発見。手書きかよ~!?(笑々)
古いお城の通路で発見。手書きかよ~!?(笑々)

国際線なのに出口・非常口表示が漢字でした

 日本の皆さん、こんにちは!

 昔、ヴァリグ・ブラジル航空で、サンパウロ→ロサンゼルス→名古屋のフライトに乗り、名古屋空港(今の中部国際空港セントレアとは違います)に降りた時に、国際線なのに「出口、非常口」の看板が漢字のみで描かれていたことが今でも印象に残ります。当時15歳の僕に、外国人(まぁ私も外国人といえば外国人なんですが…)から「出口はどちらですか?」と聞かれたのをよく覚えています。

これもお城の出口です。これはドイツで撮りました
これもお城の出口です。これはドイツで撮りました
なんかデザインがいい加減? さすがラテンってとこですか
なんかデザインがいい加減? さすがラテンってとこですか

 確かに、ふだんは気付きませんが、最も大事な表示のひとつですよね…これ、緊急の時にわからなかったら致命的ですよね、皆さん! 海外に行って、例えばですが、ロシア語や、アラブ語で「出口、非常口」と書かれていても、わかりませんよね? 非常時の時にはパニックになってしまいます。

世界中で見かけます、あのシンボル

 まぁ、アルファベットが通じる日本国外で非常口は赤色で、英語で「EXIT」と表示されているのが通常なので、日本の人たちには抵抗ないと思います。

 そして、あれから30年…ここ数年、世界を飛び回っている僕が気付いたことです。日本でも馴染みがある、非常口の(緑色で、人が走っている)シンボル。これ、日本人のYukio Otaさんがデザインしたものだそうです。最近では、あの緑色のシンボルがどの国に行っても、あちらこちらで目立つようになりました。世界中の地下鉄の非常口はもちろん、ヨーロッパのお城、機内(飛行機)、有名ブランド店の出口、ブラジルの病院などなど、どこに行っても見かけます。

杖を使っているバージョンは初めて見ました
杖を使っているバージョンは初めて見ました
スペインで。SALIDAは出口の意味
スペインで。SALIDAは出口の意味

 調べてみると1982年にデザインされ、1987年に国際標準化機構 (ISO) に組み込まれたものなんですね。その時から世界で使われてもよかったんですよね。

 それでも、世界的に認められて広まり始まるまでは、かなり時間がかかったみたいですよ。今まで馴染みがあるシンボルを変えるって、生活の習慣を変えるに等しいので、大変だったと思います。

 とは言っても、それぞれが若干違う解釈でデザインに変化がみられます。ゆっくりと見たら、笑えるのもありますよ!(ブラジル・サンパウロからアレックスでした。写真も)

サンパウロの地下鉄車両内の表示です
サンパウロの地下鉄車両内の表示です
これなら「出口」の文字がなくてもわかりますよね
これなら「出口」の文字がなくてもわかりますよね