遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。本年もドローン日記をよろしくお願いします。

 さて、2017年最初の映像は、何と高度150メートルから撮影したものです。航空法に定められた最高到達点です。日刊スポーツの「ファントム3」がここまで上がったのは初めてです。

 ここ「ドローンフィールド」での練習は、ジオフェンスと言ってドローンを飛ばせる範囲を、半径15メートル、高度20メートルに設定することになっています。しかし、今回はセキドのスタッフの橋本さんが「付き添いで見ているから150メートル飛ばしてみたら」と言ってくれ、挑戦することにしました(安全のためジオフェンスの高度は149メートルに設定しました)。


高度150メートルに挑戦。入念な打ち合わせを行っています
高度150メートルに挑戦。入念な打ち合わせを行っています

 150メートルといえば東京タワー(333メートル)の半分近くです。とてつもなく高いと思っていたのですが、あっという間に上がりました。時間にして1分もかからなかったと思います。機体は豆粒のように小さく見えるのですが、真下にいるとドローンの「ブーン」という音だけが聞こえました。不思議な感覚です。


夕焼け空に「ファントム3」が舞います
夕焼け空に「ファントム3」が舞います

 上空からの映像はコントローラーのモニターに映ります。今回、夕焼け空を撮りたく、初めて午後の練習にしたのですが、空気は澄み、夕日に映える富士山には感動しました。機体をゆっくり左旋回させ、八景島シーパラダイスや東京湾、横浜のランドマークも見えました。

 それにしても「ファントム3」は優秀です。機体はほとんど揺れていません。風が吹くと機体がその位置に留まるよう勝手にプロペラで調整してくれます。操縦した小堀部長は、左スティックを左に少し倒しているだけです。ただ、ゆっくり旋回するのが実は難しく、今回はとてもきれいに撮れました。


ファントム3を真下から撮ったものです
ファントム3を真下から撮ったものです

 第13回(2016年8月1日)のドローン日記で「横浜上空360度の景色」という映像を紹介したのですが、この時の高度は安全のためにワイヤを付けていたこともあり、約10メートルでした。今回の映像とは見える景色が全然違います。よかったらバックナンバーで比べてみて下さい。


ファントム3の影を狙ってみました
ファントム3の影を狙ってみました

 ちなみに今回、美しい映像を撮って、無事、終わったわけではありません。この後、衝撃的な出来事が、我々を襲いました。詳細は次回、お伝えしたいと思います。お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】

◆株式会社セキド http://sekidocorp.com/

◆SEKIDO|DJI ドローンフィールド http://sekidocorp.com/drone_field/