11月終わりのサンクスギビングからクリスマスを挟んで年明けまでのホリデーシーズンは、街中が煌びやかなライトで飾られ、幻想的なイルミネーションに包まれます。ショッピングモールや観光名所はどこもクリスマスツリーとライトアップでロマンチックな気分を満喫できますが、実は一般家庭のイルミネーションもとても華やかで見ごたえがあります。

 12月上旬から家の外観をデコレーションしたり、庭にサンタやトナカイなどを飾り、イルミネーションやライトで飾る風習があり、中にはこの時期だけ、にわか観光名所になる家まであります。毎年豪華な装飾とイルミネーションで地元で有名なのが、ロサンゼルス郊外バーバンクにあるディック・ノートン氏の個人宅。毎年趣向を凝らしたイルミネーションは、なんと1970年から続けているのだそう。

 1カ月以上も前から家族総出で飾りつけを始め、12月初旬から3週間ほど多くの人が訪れる名所として人気を博し、週末の夜には付近の道路が渋滞になることもあるほど。家が丸ごと光に包まれ、庭にはサンタの列車からミニチュア観覧車、メリーゴーランド、サンタクロースにトナカイと、とにかくおもちゃ箱のような飾りで楽しませてくれます。

 「子どもから大人まで笑顔になって欲しいから続けているんです。そして、イエス・キリストの誕生を祝う意味でもクリスマスには大切な意味があります」とディックさんは語っています。

 ほかにも地域一帯が協力して競うようにライトアップし、数ブロックに渡って美しい光の競演が楽しめる場所もあります。中でもアメリカ合衆国国家歴史登録財にも指定されている94年の歴史を持つアメリカで最も古いクリスマスライトアップのひとつ「クリスマス・ツリー・レーン」はこの時期の観光名所になっている場所のひとつ。普通の住宅地ですが、1920年から続くクリスマスライトは、地域の住民やボランティアたちの善意によって続けられており、ヒマラヤ杉の並木道が1万の電球で光り輝き、通りに並ぶ各自宅もそれぞれ趣向を凝らした美しい装飾で飾られ、街全体が幻想的な世界となります。ひとりのビジネスマンが始めたクリスマスライトは、今や毎年10月から準備にかかるほどの一大イベントになっています。

 また、8ブロックに渡って各家がイルミネーションに輝く「ウッドランドヒルズのキャンディ・ケーン・レーン」も有名。キャンディー・ケーンとは、クリスマスに欠かせない白と赤のストライプが特徴の杖の形をしたキャンディーのこと。イルミネーションにも、このキャンディー・ケーンを使った飾りつけで有名な通りです。

 LA近郊にはこのようなライトアップが有名な個人宅や地域がたくさんあり、週末の夜には住民たちが讃美歌を歌ってもてなしたり、寒い中を徒歩で見学する人たちにホットココアやアップルサイダーを家の前で販売したりと、クリスマスならではの光景が見られます。この時期にLAを訪れる予定がある方は、ぜひイルミネーションを楽しんでみて下さい。(ロサンゼルスから千歳香奈子、写真も)

こちらもディック・ノートン宅
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いろいろなお家でライトアップされています
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