日本海の磯釣りシーズンが到来した。札幌夢釣会の今年初の大会が15日、太田漁港(せたな町)~相沼漁港(八雲町)の間で行われた。東風7メートルの強風に明け方からは雨が降り出し、波はほぼベタなぎという、条件的には最悪だったが、ホッケやアブラコなどを狙った。

 夜明け前から見市川に入釣した佃克俊さん(65)は、サンマをエサに45・4センチのホッケを筆頭に、アブラコやカジカの良型を次々と上げた。明け方になるとアタリが完全に止まったが、ただ一人1300点台をたたきだし、優勝を飾った。

 2位の武市毅さん(54)は太田神社前を選んだ。悪条件のせいか開始からしばらくアタリがなく、辛抱強く待った。仕掛けを一度引き上げて再び投入する打ち返しを粘り強くしていると、ポツポツとホッケが釣れだした。ホッケは最大46・5センチで身長賞を獲得。ほかに39センチのソイも上がった。

 3位となった私は見市川に入釣し、移動を繰り返した。空がうっすら明るくなったころ44センチのカジカ、アブラコなどが釣れ、最後に36センチのマコガレイが釣れた。

 昨今はホッケが不漁続きだったが、今年は多少回復の兆しがあり、この海域では天候次第で大漁も期待できそうだ。【リポーター・藤本康隆=40】

 ▽総合(2身+5匹) (1)佃克俊1344点(2)武市毅1225点(3)藤本康隆1180点(4)吉野繁将791点(5)大野昭彦658点▽身長 武市ホッケ46・5センチ