徳島県南部の各河川は台風の影響で増水し、ヒラスズキが回遊してきやすい状況が整った。6日、海部川の河口に釣行に出かけ75センチのグッドコンディションのヒラスズキを2匹キャッチ。これから秋が深まるごとに状況が良くなり、ゴロタ、磯で回遊し始めるとハイシーズンを迎える。

 午後9時すぎに海部川河口のサーフ側に到着。メインの流れ込み付近は先行者がいるため、1時間余りサーフを攻めるが反応がない。先行者も釣っている様子はないので、ポイントを南岸側の護岸に移動する。

 潮が下げだしてから2時間近く。全体的に流れがきつい感じ。上流から下流へ攻め、メインポイントと考えていた護岸の一番下流にあるテトラ付近に来て、ポイントの流れを観察。流れは手前でやや緩めで10メートル前に流芯がある。流れは沖合にあるサンドバーにぶつかり左へ蛇行。落ちアユを捕食にきているヒラスズキがいれば必ず釣れるはず。

 まずは上流にルアーを投入し、ドリフト気味に攻める。10分余りやってみるがどうも違う。今度は下流へルアーを投入。デッドスローでリトリーブし、流れの中をテロテロとルアーを泳がせてアピールする。約5分後、ルアーがテトラ裏に流れ込んでいった時にコツコツとバイト。次の瞬間、ガツガツと明確なアタリに変わったのでフッキング。だがヒットした場所がまずい。テトラに突っ込まれるとラインブレークしてしまう。強引に踏ん張ると、突っ込もうとしたヒラがエラ洗いをするタイミングで運よく寄せ波が入る。一気にテトラをかわし護岸際でランディング。75センチのナイスプロポーションのヒラだ。

 同じパターンで攻めるが、流れが変化しテトラ裏に流れ込んでいかない。流芯が左へと蛇行していくので投入位置を下流ではなく正面に投げ、ドリフトさせて手前の流れの緩い位置に出してくる。流れの脇にヒラがいれば速いところから緩いところに出てきた瞬間にバイトしてくるはずだ。3投目に狙っていた位置でヒット。今回も良型75センチだ。その後は潮が引いてしまい反応がなくなったので午前0時すぎに納竿とした。【日刊FPC・長井淳】

 【交通】徳島市内から国道55号を南下し海陽町へ。海部大橋を渡り、信号を左折して河口方面に進み、鞆奥漁港海浜公園へ。

 【今後の見通し】これから秋が深まっていくと、同ポイントでは良型のヒラスズキが期待できる。また、増水すればサイズを問わず数も期待できる。これから徳島県南部エリアの秋ヒラはシーズン本番を迎える。