「東京湾の魚は、うめぇんだよ!」 “アニキ”こと俳優哀川翔(55)は胸を張ってこう言う。10月22日、東京湾大感謝祭の一環で「タレント・フィッシング・カップ(TFC)」が実施され、芸能人・スポーツ選手30人が、在京6紙と提携するそれぞれの釣り宿6艇に分乗してライトタックルのアジとルアー・フィッシングのシーバスに分かれて腕を競った。さて、アニキはどうだったのか? そして、秋の東京湾の目玉、マダイを八景沖で狙い撃ちした。

 釣り好きのタレントらが自慢の腕を競うTFC。横浜市内で行われた第14回大会は、在京スポーツ紙6社が1艇ずつ協力船宿に船を出してもらい、1匹の体長で競うシーバス船と、5匹の合計重量で競うアジ船の各3艇に5人ずつが乗り込んで争った。

 シーバス船に乗ったアニキは何度も大物をヒットさせたが、水面付近でバラすなどして、まさかの最下位。「釣りってこういうものだから仕方ない。(バラシは)ちょっと油断したよね。軽いと思ったら最後あんなにくるとは。来年はリベンジするよ」と誓った。

 TFCは、釣りが趣味のタレントつるの剛士(41)が発起人で、芸能界の釣り好きを募って09年にスタート。今回は、10月21~23日開催の「東京湾大感謝祭2016」とコラボレーションし、30人のタレントらを集めて開催された。

 シーバスは主宰のつるのが66・5センチで初優勝。アジはタレント保田圭の夫でイタリア料理研究家の小崎陽一氏(38)が栄冠を手にした。各優勝者の乗ったシーバスの長浦・こなや丸、アジの金沢八景・一ノ瀬丸には船長賞が贈られた。大会の模様を収録したCSテレ朝チャンネル2の番組「タレント・フィッシング・カップ」は12月11日午後8時から放送される。

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 楽しかったよ、東京湾大感謝祭。TFCのオレの成績はともかく、日ごろお世話になっている東京湾に感謝の気持ちを示す、というのは大事なことだよな。

 なにしろ、東京湾の魚はうめぇんだ。アジなんか、みんなに食べてもらいたい。オレは断言しちゃうね、東京湾のアジは日本一うまいんだ。こんなにアジを食べる国民もいないだろうから、東京湾のアジは世界一でもいいんじゃないか?

 TFCが終わって3日後の10月25日に八景「太田屋」に乗り込んで、マダイを狙った。東京湾のマダイもいいね。魚体がきれいだもんな。この日、オレは3匹だった。すべて1キロ未満だった。秋は数釣りだからな。それでも5~6キロのデカいのだって出てくる。

 一緒に乗った友人の石川さん、西村さん、親戚のスギちゃん、みんな初めてのマダイ釣りだ。経験のある勇一も釣った。ハリス8メートルで、底から9メートル上げるだけ。そこさえ注意しておけば、釣れるマダイなんだ、東京湾は。

 ニッカン松尾記者も2匹釣ったじゃないか。5年後にはマダイのエキスパートになると頑張っているそうだ。オレも負けられない。今回もいい釣りだった。東京湾、ありがとう。

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイの乗合は午前7時20分出船でエサ付き1万500円。カップル、親子には割引あり。ほかライトタックル(LT)アジ釣りの午前&午後便とルアーの五目釣り船、エギスミイカなども出船中。木曜日定休。

 ※「太田屋」のマダイ釣り教室は次回、11月12日(土)に実施する。午前6時半集合、同7時20分出船で料金は1万500円、女性・子供は7000円。乗船前に講習もある。申し込みと問い合わせは船宿へ。