釣りジャーナリスト服部善郎氏(81)が国際ゲームフィッシュ協会(IGFA)の釣り殿堂に昨年10月、日本人として2人目の選出をされたことを記念して29日、東京プリンスホテルで「服部名人IGFA釣り殿堂入りを祝う会」が盛大に行われた。世界的なカジキアングラーの俳優松方弘樹(68)ら358人が参加した。

 服部氏は横浜市出身。小学3年時に山下橋の船宿からアイナメ釣りに出たのがサオを握った最初で、その際に約5キロのヒラメを釣り上げている。早大在学時に全国の釣り巡りをしながら、ライターとして釣り雑誌に投稿していた。当時、瀬戸内地区でしか使われていなかった「胴付き仕掛け」を東京湾に持ち込んだり、遊漁船のなかった東北地区で漁法を含めて、レジャーとしての釣りを普及に貢献した。日本テレビ系「11PM」のフィッシングコーナーでリポーターを務め、この番組内で「服部名人」のニックネームがついた。

 壇上に立った服部氏は「限られた魚という資源をどうやって守っていくか。レジャーとしての釣りを大事にしながら、漁場を育てることも重要になってくる」と話した。IGFA殿堂には米国作家アーネスト・ヘミングウェーら世界的、歴史的に著名な釣り人が入っている。昨年は世界中から服部氏を含めて5人が選出され、計85人が殿堂入りしている。【寺沢卓】