金本阪神は「最先端IT革命」で打撃強化を図る。安芸秋季キャンプで、ミズノ社製のバットスイング解析システム「スイングトレーサー」を用いることが2日、分かった。同社担当者から説明を受け、打撃練習中に試用。今後、本格的な導入を検討していく。

 バットに特製機器を装着し、スマートフォンやタブレットで3Dセンサーを読み取るもの。スイングスピードやヘッドスピード、スイング軌道などを計測できるハイテク機器だ。球団関係者は「こういうのは珍しい。スイング時間が短いほど、いろんな球についていける」と説明する。今後の練習で使っていく方向だ。

 今秋ドラフト1位の明大・高山俊外野手(22)もこの機器を用いて、161・8キロの驚異的なスイングスピードを計測していた。厳しいプロでしのぎを削ってきた虎戦士のパワーにも注目だ。金本新監督は何よりも「強く振る力」を重視する方針を示す。スイング力を把握するには、うってつけのアイテムだろう。

 前日1日には浜中打撃コーチがタブレット機器で打撃を動画撮影。指揮官もITの活用を積極的に勧め、同コーチは「その場で見られるし、いつでも見られるようにしている」と話す。新生阪神はハイテクを駆使し、レベルアップを目指す。