中日が、今季限りで退団する楽天栗原健太2軍打撃コーチ(37)を招聘(しょうへい)することが29日、分かった。

同氏は99年ドラフト3位で広島入り。右の大型大砲として活躍し、09年WBC日本代表にも招集された。16年に楽天にテスト入団し、同年限りで現役を引退。現役時代通算1082安打、153本塁打、586打点で、同年引退後は2軍打撃コーチとして指導者転身。18年5月に1軍へ配置転換され、今季から再び2軍で指導にあたっていた。

中日の今季チーム90本塁打は12球団ワースト。大砲の育成が急務となっており、同氏に白羽の矢を立てた。今季自己最多タイの18本塁打を放った和製大砲候補の福田や、ドラフト1位スラッガーの東邦・石川昂弥内野手(18)らへの指導に期待がかかる。

同コーチは、現役時代にWBCでコーチを務めていた与田監督や伊東ヘッドコーチとは旧知。また与田監督や来季から指導する仁村2軍監督らとは楽天でともにチーム作りに携わってきた。楽天退団後に、中日と正式契約を結び、沖縄秋季キャンプに合流する。