<連載「気になりスト」(82)>
宝塚歌劇団出身の女優真飛聖(まとぶ・せい=36)がミュージカル「マイ・フェア・レディ」(5月5~28日、東京・日生劇場)でイライザ役で主演する。宝塚出身の霧矢大夢とのダブルキャストで日本初演50周年の記念公演。「名作で緊張しますが、演出も翻訳、歌詞も変わり、再演というより新作として取り組んでいます。役作りも稽古場で掘り下げ、周りの出演者の方と作っていく中で見えてくると思います」。
宝塚入りのきっかけは、宝塚ファンの友人に勧められたため。真飛自身は1度も宝塚の舞台を見たことがなかった。「実は今回も『マイ・フェア』の舞台は見たことがなかったけれど、出演の話が来る前からやりたいと思っていた。何か巡り合わせを感じます」。
男役トップスターとして活躍した宝塚も最初は場違いと感じた。「ホームシックにかかり逃げ出したいと思った。その後は楽しくなり完全燃焼できた」。退団後半年は舞台から離れて休養した。「17年間頑張ったのでリセットしたかった。何をしたいか考えたら、やっぱり人の心を動かすことが好きと分かった」。
大手芸能事務所に入り、ドラマに出演。宝塚時代に舞台版「相棒」に主演した縁もあり、昨年10月からテレビ朝日系ドラマ「相棒」で成宮寛貴の恋人役でレギュラー出演した。「ドラマが大好きだったので挑戦してみたかった。水谷豊さんたちには宝塚で上演した時に見に来ていただいたので温かく迎えてくれた」。
昨年12月に稲垣吾郎主演の音楽劇「恋と音楽」に出演したが「演じる息遣いが直に伝わる空間が好きだった。楽しいと思った」。4月からNHK・Eテレ「テレビでフランス語」のナビゲーターも務める。「フランス語のできない私が半年でしゃべれるという設定ですが、どうなることやら。でも楽しむことが大切だと思います」。
花売り娘から華麗なレディーに変身したイライザのように華やかに変身中である。【林尚之】
◆真飛聖(まとぶ・せい)1976年(昭51)10月13日、神奈川県生まれ。07年に宝塚歌劇団花組トップスターとなり、「ミー・アンド・マイ・ガール」「相棒」などに主演。11年に退団。12年フジテレビ系ドラマ「37歳で医者になった僕」の看護師長役でドラマデビュー。CM「ネスカフェエクセラ」に出演。(4月2日付
紙面から)




