FW浅野拓磨(21=シュツットガルト)が、貴重な追加点を挙げた。1-0の後半30分、MF長谷部が前線を狙ったパスに素早く反応し、頭でボールをコントロールしてから右足で決めた。国際Aマッチ2点目。日本にとって追加点が欲しい状況での1発に、代名詞であるジャガーポーズが出た。

 「ハセ(長谷部)さんが良いボールを出してくれた。僕の動きだしのタイミングとはちょっと合わなかったけど、グラウンドも悪かったですしボールを触ったら、何とかなるかなと思って。シュートは気持ちで押し込んだ。やっと入って良かった」

 UAE戦では苦い思いをした。1-2の後半32分に放った左足ボレーがゴールラインを割ったように見えたが、ノーゴールの判定。「応援してくれているみなさんだったり、チームメートだったり申し訳なかった気持ちが強かった。僕も悔しかった」と本音をこぼした。

 それでも、悔しい思いを封印し1トップとして最終予選で先発。82分間堂々とプレーした。「新たなスタートとして『今日絶対勝とう』とチームでも話していましたし、勝ち点3取れて良かった」と、すがすがしい笑顔だった。