磐田はアウェーで横浜と対戦し、MF川辺駿(20)のJ1初得点のスーパーミドル弾で、1-1の引き分けに持ち込んだ。4試合連続の引き分けとなったが、第2ステージ首位の横浜に先制されながら、しぶとく勝ち点1を奪った。

 1点を追う後半17分、FWジェイ(34)のパスを受けた川辺が、ペナルティーエリア手前から思い切り右足を振り抜いた。ドライブがかかったシュートは、激しい落差でゴールへ。真っ先にベンチ前の名波浩監督(43)に駆け寄り、喜びを分かち合った。

 川辺はリオデジャネイロ五輪のU-23(23歳以下)日本代表候補合宿には招集されながら、メンバー落ち。悔しさを胸に「五輪の期間に、Jリーグで活躍する」と誓っていた。17日の前節川崎F戦(1-1)ではアシストを記録し、ジェイに「なぜ五輪代表に選ばれないのか不思議」と言わしめた。J1広島から期限付き移籍し2季目。ようやくJ1の舞台で第1歩を踏み出した。【保坂恭子】