放火で逮捕の長男「父に何度も殴られた」
東京都世田谷区のマンションで親子3人が死傷した放火事件で、逮捕された中学2年の長男(14)が、警視庁少年事件課の事情聴取に「父親に何度も殴られて、恨みに思っていた」と話していることが10日、分かった。
少年事件課は同日、放火容疑で長男を送検。長男は「父親が嫌いだった」と激しい嫌悪感を示しており、事件の背景になった可能性があるとみている。長男は別に暮らしている実母(38)についても「嫌いだった」と話しているという。
父親(40)の暴力については長男だけが話しており、同課は実母らからも事情を聴き、重傷を負った父親の回復を待って確認する。
また、長男が実母と同居していた昨年12月、家庭内で暴れたことで警視庁から東京都内の児童相談所に通告があり、同所に一時保護されていたことも判明。長男が「父親と暮らしたい」と話したため、今年1月下旬から父親のマンションで一緒に暮らすようになったという。
実母は長男について「小学5年生の夏ごろから『友達がいない』『勉強が分からない』などと言い学校を休みがちになった」と説明。「中学入学後から、自室に消火器をまいたり、ガラスを割るなど家庭内での暴力が始まり、悩んでいた」と話しているという。
東京都児童相談センターによると、長男は小学校時代からいじめを受け、中学1年の9月に友人とけんかしてから学校を休みがちになり、2年の春からは不登校だった。
長男は、放火した後にマンションから立ち去った理由を「自分がやけどしてしまうので逃げた」と説明しているが、その後、現場付近に戻ったことには「歩いていたら、警察官に声を掛けられた」と話すだけで、理由を明らかにしていない。
[2006/3/10/15:20]
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