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<楽天週間MVP>
第4週(4月18、19日=西武戦、同22〜24日=ロッテ戦)
ついに1つも勝てなかった…。桜のシーズンも終わりを迎えた少し寂しい時には、心温まる週間MVPを。そこで、斉藤秀光内野手(30)を選出した。5試合すべてでヒットを放ち3割7分5厘の打撃も好調だったが、誰もがうらやむ「親子共演」の舞台で父の貫録まで示した。
ロッテ戦から4番に座り、週間打率5割をマークした川口にはあえて冒頭で言っておこう。「今週もその調子でがんばってください。今回はごめんね!」。相変わらず深夜に行われた選考委員会でも川口を推す声が強かった。しかし、楽天取材班NO・1の釣り人・佐々木の釣って来たネタはうまかった。一人娘を東京・渋谷に残し、単身赴任生活が寂しい(?)新村総局長が今週も決断した。「成績も申し分ない。斉藤にしましょう」。
心温まる場面は、22日のロッテ戦だった。この日は少年野球チームを招待して、各ポジションで楽天の先発ナインを出迎えるイベントが用意されていた。8番ショートの斉藤も軽快にグラウンドに登場。すると、自分と同じ顔の少年がショートに…。それもそのはず、出迎えたのは長男輝くん(10=吉成小4年)だったのだ。
2日前に言われていたものの、やはり父さんは照れくさい。ほかの選手が手渡していたサインボールも、斉藤だけは投げて渡した。しかも、上から。佐々木の取材によると、ほかの選手は自分のサインボールを渡すところ、斉藤は輝くんのリクエストで礒部のものをプレゼントしたという。さすが父さん。
輝くんのメッセージは「ホームラン打って!」。第1打席こそ三振だったが、第2打席2死一塁の場面で右翼線三塁打を放った。約束には少し足りなかったが、貴重な同点打までプレゼントしたのだった。
斉藤には夢がある。自分が38歳の時、高校を卒業する輝くんがプロ入りして、親子で同じグラウンドに立つことだ。漫画「あぶさん」の景浦安武・景虎親子にも負けない壮大な目標のため、斉藤はプロ野球選手の基本から輝くんにたたきこんでいる。そのおかげで、輝くんは同年代ではレベルが飛び抜けており、25日にあった試合も5打数4安打の大当たりだった。
父さんの右方向を狙った三塁打が参考になったのか? それだけではない。レギュラー候補と言われながら、開幕はまさかの2軍スタート。それでも、実力ではい上がり、ヒットを重ねてスタメンの座も獲得した。プロの荒波を乗り切る須方まで我が子に伝える。そんな、たくましさが、低迷するチームには欠かせない。【楽天イーグルス取材班】
[2005/4/26/11:06 紙面から]
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