オートレースの神様が、中村雅人(34=船橋)の史上2人目となる同一G1・4連覇を後押しした。中村が遠州決戦を制してG1連覇を飾った。

 7周3角でドラマが待っていた。スタートから逃げた木村の内に浦田(反妨失格)が切り込んでいく。張り戻ってきた木村と車が重なり、2車が外に流れた。3番手に追い上げた田村もあおりを受けて後退する。田村に抜かれて4番手に後退していた中村は、ぽっかり空いた内を回りアクシデントを切り抜けた。一気に先頭に躍り出るとそのまま押し切った。

 「今日は運だけでいただきました。もうひとつ上のエンジンをつくらないと。まだ自分の実力で勝てていないので、反省しつつそれを課題として頑張っていきたい」と、マシンを仕上げ切れなかったことを神妙に振り返った。それでもNO・1勝負服でG1を連覇。中村は結果を出すことでS1の存在感をアピールした。【海老原実】