篠崎仁志が執念で賞金ランキング18位圏内に突入した。今年4回目、G2は初の優勝。

 強い追い風が吹く中、カドからの仕掛けはコンマ11の5番手。それでも経験値の差が1周1Mに表れた。冷静にブイを外さぬ絶妙な差し。バックで中村、岩瀬、吉田と横一線の伸び比べに持ち込み、2Mを先取りして先頭に立った。「足には余裕があったので、ツケマイだけされなければ勝てると思った。ツケマイされないように2Mは先マイした」。強力な舟足と的確な判断が勝利を引き寄せた。

 篠崎にとって今回の賞金400万円の意味は大きい。獲得賞金が5000万円を超え、ランキング14位に浮上。年末の住之江で行われるグランプリに大きく前進した。「グランプリは出たことないし、出ないと始まらないと思う。とにかく出たかった。今回優勝できれば大きいと思っていたので、できて良かった」。兄・元志と一緒に大舞台へ突き進む。【土居恒久】