【住之江GP展望】

 やはり賞金上位6人の2nd組が優位になる。1st組は実戦を2回多く走れる強みはあるが、2nd組はトライアルの内枠に加え、エース機を含む複勝率上位6基を得られるのは何より心強い。この要素に地の利を考えれば、おのずと賞金首位の石野貴之がV候補の筆頭に挙がる。エンジン出し、質の高いターンで初の頂点を目指す。もちろん速攻力ある菊地孝平や、バランス感覚に優れた瓜生正義、スピード抜群の桐生順平、経験豊富な松井繁も僅差。勝負強い山崎智也は1stを勝ち上がると勢い任せに連覇達成もあり得る。

【平和島QC展望】

 女子賞金トップを快走する遠藤エミが、中心になるのは間違いない。ただ平和島コースに実績がなく、本人も「苦手」と話す。平和島実績を見ると遠藤の他、松本晶恵、竹井奈美、樋口由加里の若手組があまり良くない。小野生奈は1節しか参戦はないが、そこで優出。ベテラン勢はさすがで、今年9月のオールレディースを制した寺田千恵をはじめ、日高逸子、山川美由紀、海野ゆかりと優勝経験がある。中でも中谷朋子は2度の優勝があり、「好きな水面」と話す。その動向には注目したい。長嶋万記、平山智加はVこそないが複数の優出経験があり、特に長嶋は「1号艇で優出して勝ててない唯一のコース。ぜひ逃げて勝ちたい」と燃えている。