日刊スポーツ新聞社制定「第32回ボートレース年間三賞」は、各賞の4人いずれも初受賞というフレッシュな顔触れに決まった。技能賞はグランプリ、クラシックのSG2冠を果たした桐生順平(31=埼玉)。表彰式は2月22日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

 日刊三賞は初選出、技能賞に輝いた桐生順平は「選んでいただけるのはありがたいです」と受賞をかみしめた。殊勲賞の峰竜太とはわずか4ポイント差。昨年は夏場にややリズムを崩したが、クラシック、グランプリ(GP)初制覇とSG2冠。ボートレース界屈指のターン技術を高く評価された。

 GPトライアル2nd3回戦12Rの大逆転2着、特に2周1Mで上位進出した芸当はすでに語り草になりつつある。「あれはすごくいいターンができたと思います。(GP優勝の)実感もあります」と充実感を得た。多くの先輩、後輩からも「すごい」と、その圧倒的なスピードやテクニックを絶賛された。

 MVPや賞金王と17年の頂点に立っても目標は不変。「ファンを魅了できるレースがしたい。3周2Mまで舟券を握り締めていられるようにしたい。やることをやれば結果は付いてくると思う」。18年もファン目線を最優先に、さらなる高みを目指す。

 ◆桐生順平(きりゅう・じゅんぺい)1986年(昭61)10月7日、福島県古殿町生まれ。100期生として07年5月の戸田でデビュー。6走目で初勝利。11年8月の戸田で初優勝。G1優勝6回、SGは昨年グランプリなど3冠。通算優勝31回。同期は平高奈菜、鎌倉涼ら。160センチ、51キロ、血液型AB。