フリオーソ「超一級品」逃走V/帝王賞
<帝王賞>◇25日=大井◇統一G1◇ダート2000メートル◇4歳上◇出走13頭(スウィフトカレントは競走除外)
昨年の年度代表馬で1番人気の地方・船橋所属フリオーソ(牡4、船橋・川島正行)がスピードの違いを見せつけ鮮やかに逃げ切った。最内枠から好スタートを決めると、道中も楽なペースで注文通りの一人旅に持ち込んだ。結局、最後まで1度も先頭を譲ることなく先頭でゴールイン。全日本2歳優駿、ジャパンダートダービーに続くダートG1・3勝目を挙げた。あん上の戸崎圭太騎手(27=大井)はうれしいG1初勝利となった。
ほれ込んだ通りの走りだった。戸崎騎手は前走のダイオライト記念(1着)で初めてフリオーソとコンビを組んだが、その時から非凡な素質を実感していた。この日も好発を決めると、最難関とみていたスタンド前もリズム良く乗り切り、折り合いは文句なし。1、2角では早くも後続に2馬身ほどの差をつける。こうなると独壇場。戸崎は、この時点ですでに勝ちを確信した。1000メートルの通過が1分2秒8。ボンネビルレコードやコウエイノホシなどのライバルは中団より後方でけん制し合い動くに動けない。3角すぎから後続が一斉に動き出したが、前半の貯金がここでモノをいう。ボンネビルに1馬身半の差をつけ、悠々とゴールを駆け抜けた。
戸崎は「気性が素直だし身のこなしやパワフルな動きなど、超一級品。中央のヴァーミリアンにも負けないと思っているくらい。こんないい馬でビッグタイトルが取れて本当に幸せです」と大観衆の声援に表情が緩んだ。
天賦の才能の加えて、この中間は外厩を利用して坂路調教を取り入れ、一層のパワーアップを図った。すぐに効果が出るものではないが、目先が変わり馬にいい意味での刺激になったのは間違いない。川島正行師は「常に工夫して上を目指していかないとね」と、意欲的に語った。夏は自厩舎で休養。秋のローテーションは未定だが、年末の東京大賞典(統一G1)を使い、来年にはドバイ遠征が視野に入る。成長一途の4歳馬フリオーソの行く手は限りなく明るく開けている。
【村田庸三】
[2008年6月26日8時27分 紙面から]
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