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最弱…でも幸せな3年間/高校サッカー

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<高校サッカー:市船橋2-1四日市中央工>◇9日◇決勝◇国立

 20大会ぶりの優勝を目指し、市船橋(千葉)との決勝戦を戦った四日市中央工(三重)。ここまで2年生の浅野拓磨と田村翔太の2トップ、大会最多アシストの田村大樹ら、2年生を中心にこの大会を勝ち進んできました。決勝戦はスタメンに3年生は3人だけ。1つ上と、1つ下の学年に能力のある選手がそろっていただけに、「四中工史上、最弱の3年生」とまで言われ、悔しい思いをしてきました。

 その一人、決勝戦で控えのGKだった平野龍一(3年)。1、2年生の時は現在J2横浜FCに所属する村井泰希という大きな存在がありました。3年生になり、今年こそはと意気込みますが、選手権で全試合ゴールを守ったのは1年生の中村研吾。平野の選手権のピッチに立つ夢はかなえることができませんでした。

 静岡県出身の平野と、千葉県出身の主将国吉祐介はこの3年間、同じ下宿で生活をしてきた仲。試合に出られず辛い日々を送る平野を、国吉は「お前なら必ず試合に出られるよ」と励まし続けました。

 決勝戦、出場停止となってしまった国吉と交わした「勝って胴上げするよ」という約束。それを果たすことが出来ず「ごめん」と泣いた平野に、国吉もまた涙でその言葉に答えました。

 「最弱」と言われながら、その中で1年から試合に出てきた国吉と決勝でキャプテンマークを巻いたDF西脇崇司は、仲間たちにとって、いつも希望の星でした。「2人には自分たちの分も試合に出てほしいとみんなが期待していた。最後まで最弱だったことには変わりないと思うけど、みんなで支えあってここまで勝つことができた。それは自信になりました」。

 一生の宝物になる良い仲間、そして良い後輩たちに出会えた平野の高校生活は、間違いなく幸せな3年間でした。

(サッカーai編集部 twitter@soccer_ai_mag)

 [2012年1月10日8時37分]









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