イラクに1-3で敗れたU-21(21歳以下)日本代表が18日、仁川市内で疲労回復トレーニングを行った。アジアの天敵に3連敗を喫したが、唯一の得点を挙げたMF中島翔哉(20=東京)は「最終的にトップになればいい」と切り替えた。

 敗戦後の選手村でミニ反省会が行われた。アンカー起用されたDF遠藤がボランチの大島、原川と守備の位置取りなど、DF陣は岩波が室屋、植田とクロス対応など修正点を確認した。

 中島は違った。「気持ちは昨日も今日も変わりませんよ。負けた時にウダウダ言っても仕方ない」と引きずる様子は一切なし。イラク戦では同点弾の一方、2度の決定機を外している。それでも「僕にボールが入ればチャンスになる。これは事実。もっと自分にボールを入れてほしい」と、あっけらかん。イラクに対しても「守備は強くなかったかな。自分が決められなかっただけ」と言い放った。

 21日の1次リーグ最終戦はネパールに勝てば決勝トーナメント進出が決まる。イラクにリベンジするには決勝まで勝ち進むしかないが「サッカーは、ただのゲーム。難しいこと考える必要ない。自分のために楽しんで、見てて面白いプレーをするだけ」。最後は「器の大きい人になります」と話してバスに乗り込んだ。

 ◆日本の1次リーグ突破条件

 日本が最終戦でネパールを下し、クウェートがイラクに勝てば3チームが2勝1敗で並ぶ。当該3チームの対戦成績は1勝1敗のため、3チーム間の直接対決の得失点差で争う。日本はクウェート、イラクと戦い終えてプラス1。第3戦で直接対決するクウェート(マイナス3)とイラク(プラス2)がともに日本を上回る可能性はなく、日本は勝てば突破が決まる。