日本代表の岡田武史監督(51)が11日、任期満了で12日に退任する川淵三郎キャプテン(71)にW杯南アフリカ大会出場を誓った。岡田監督は「キリンチャレンジ杯2008~ALL

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 2010!~」日本代表対ウルグアイ代表(8月20日、札幌ドーム)の記者会見に出席。

 9月6日にW杯アジア最終予選の初戦で因縁のバーレーンとアウェーで戦うが「(ウルグアイ戦は)最初で最後のテストになる」と語気を強め、南米強豪を撃破し最終予選に弾みをつける覚悟を見せた。

 会見では感傷的な川淵キャプテンが「私の人生でこういう会見をする機会は2度とない」と切り出すが、監督はわざと無表情。緊張をほどけば、情にもろい“岡ちゃん”も辛くなるからだろう。会見後は別室で2人だけになった。およそ数分間、代表監督と協会トップという間柄では最後となる会談を行った。

 恩師の長沼健氏(故人=享年77)がオマーン戦当日の6月2日に亡くなり、今度は最強の後ろ盾が退任。周囲の環境は激変していく。それでも岡田監督は「南米の守備がしっかりして、個人技があり、カウンターがうまいチーム。協会には強いチームを探してもらいたいとお願いしていた」と言い切った。勝利こそはなむけにふさわしい。