日本協会は12日都内で理事会を開き、J1浦和、東京で監督を務めた元日本代表FWの原博実氏(50)を新設の強化担当技術委員長に任命した。同理事会で技術委員会の組織再編が承認され、原氏は強化担当、現技術委員長の小野剛氏は育成担当の技術委員長に決まった。両委員のまとめ役として、大仁邦彌副会長が技術本部長に就任する。

 原氏の強化部門トップ抜てきには、犬飼会長の強い意向が働いた。理事会で同会長自ら「原氏は日本代表で活躍する経歴を持ち、東京や浦和で監督を務めており、Jクラブとの調整ができる人材。また欧州や世界サッカーの知識が長けている人材でもあるから」と選考理由を説明した。また原氏は同時に日本協会の特任理事、国際マッチメーク委員にも就任した。

 今後、早急に大仁、原、小野の3氏が会談し、日本代表監督推挙などの役割分担を詰める予定。原氏は協会を通じ「今の日本代表はW杯最終予選という重要な戦いに臨んでいるので、そのチームが十分に力を発揮できるように、しっかりフォローしていきたい」とコメントした。