モンテディオ山形が、J1の舞台で初めて戦う相手が13日、分かった。関係者によると、3月7日、もしくは8日の開幕戦で磐田と対戦することが内定。寒冷地の東北勢は例年、敵地で開幕を迎える流れになっており、会場はアウェーのヤマハスタジアムになった。3度の年間優勝を誇る磐田は昨季16位で入れ替え戦に回るなど低迷したが、GK川口やDF駒野ら日本代表組は健在。Jを代表するクラブ相手に、山形が「J1デビュー」の歴史を刻む。

 みちのく勢のリベンジという構図も浮かぶ。J2仙台が先月10、13日の入れ替え戦で磐田と対戦し、1分け1敗で昇格の道を断たれた。東北勢の代表として、返り討ちに遭うわけにはいかない。山形の小林監督も既に警戒している。入れ替え戦の第2戦をテレビ観戦した後「J1のクラブはワンチャンスをものにする力がある」と分析し、磐田との対戦に向けてイメージを膨らませた。

 今季新加入するFW古橋達弥(28)にとっては凱旋(がいせん)試合。磐田東高時代にジュビロの練習に参加したことがあり、成長した姿を見せたいところだ。いずれにしても好勝負が期待される一戦。1度しかないJ1初戦を山形がどう戦うか、今から注目される。【木下淳】