昨年のナビスコ杯王者、大分が、春季としてはJクラブ史上初となる米ロサンゼルスキャンプを行うことが26日、分かった。ロサンゼルス・ホームデポセンターで行われるパンパシフィックチャンピオンシップ(現地時間2月18、21日)開幕前の2月10日すぎに出発し、現地でトレーニングを続けながら、大会を含めた3試合を消化する。

 近年のJクラブ海外キャンプは、大分も実施したことがあるグアムやハワイ、オーストラリア、トルコなどが主流。札幌が98年にメキシコ、パナマでキャンプを実施したことがあるが、過去にJクラブが1週間以上、米本土に遠征したのは1例だけ。05年の横浜(ロサンゼルス)だが、そのときはリーグ中断期の6月で、春季の米本土遠征は「Jクラブで初めて」(Jリーグ広報担当)だ。

 さらに、海外キャンプを行ったクラブは帰国後、国内で2次キャンプを張るのが一般的だが、大分は2次キャンプ地への長時間移動や疲労などを考慮し、帰国後も地元・大分に腰を据えて3月7日の開幕に照準を合わす。ロサンゼルスでの海外キャンプのみで開幕戦に挑む異例シフトとなるが「(トレーニングマッチは)大会を含め例年通り6、7試合は行う予定」とクラブ関係者。昨年はJ1昇格後初の開幕連勝で勢いに乗り、リーグ4位&ナビスコ杯制覇というクラブ最高成績を収めた。09年はJリーグ初の試みで、大分が2つ目のJ1タイトルを狙う。