どーもです。キャロウェイのニューモデル「PARADYM Ai-SMOKE」シリーズを試打できました。今日紹介するのは、4モデルをラインアップするFWの中で、最も軽量かつ扱いやすさを意識したモデル「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」FWです。ドライバーは、個人的には意外にも、最も好印象だったモデルですが、果たしてFWはいかに? 早速いってみましょう。


まずは見た目から。


形状的に最も近いイメージは「PARADYM Ai-SMOKE MAX D」FWだと思います。でも、「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」FWのほうが気持ち重心深度を確保していそうにも感じました。

フェースはシャロー。形状には、これも「PARADYM Ai-SMOKE MAX D」FWですね。

ボディもシャロー。これも「PARADYM Ai-SMOKE MAX D」FW同様だと思います。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は「PARADYM Ai-SMOKE MAX D」FWとほぼ同じように見えたけど、ヘッド体積自体は175cm3と4モデル最大。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI 40 for Callaway」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角16度、ライ角58度、長さ43.25インチ、総重量287g、バランスD1。ヘッド体積175cm3。シャフトスペックは、重量49.5g、トルク5.6、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップの太さは他3モデルとほぼ変わらない感じもあったけど、気持ちさらに細い感じもあったかな。シャフトを手でしならせてみると、これもメーカー的には純正シャフトのSフッレクスですが、4モデルでは最も軟らかめ。軽量な分想像の範ちゅうですが、そのイメージ通りの軟らかさで、しなりポイントは真ん中よりも先あたり。ワッグルしてみると、ヘッドの振れ幅は4モデル最大で、やや大きめ。素振りしてみると、ボクが鈍感なのか、「PARADYM Ai-SMOKE MAX」「同D」FWと同じような感じなんですよね…


実際に打ってみると、まず安心するのがボールの上がりやすさ。これは「PARADYM Ai-SMOKE◆◆◆」FWを打った後ということを差し引いても上がりやすく、オートマチックに上がってくれる感じで、この安心感は4モデル随一です。「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」ドライバーは「アンダースペック気味かな?」なんて思いつつの試打でしたが、実施に打ってみると想像以上に好印象でした。それはこのFWでも同じで、ボールの上がりやすさ、シャフトのしなり感やシビア過ぎない、いわゆるハンドルの遊びがあるモデルです。これは、クラブの進化なのか、ボクの劣化なのか、それとも両者なのかは分かりませんが、いずれにせよ「PARADYM Ai-SMOKE」シリーズのドライバー&FWではこの「MAX FAST」が最も良い印象でした。


スカイトラックの弾道はこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS42.2m/s、初速58.6m/s、打ち出し角17.7度、バックスピン量3046.3rpm、サイドスピン-469.7rpm、飛距離230.7y

【ベスト】

HS42.8m/s、初速59.4m/s、打ち出し角17.4度、バックスピン量2821.9rpm、サイドスピン-447.1rpm、飛距離237.2y


打感は、弾き感やや強めのソリッド系。音は他3モデルよりもさらに高音が強調されたイメージの中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には文句なしの高弾道。ボク的には4モデル中最もオートマチックに上がるイメージでした。スピン量は4モデルで最も多いけど、それでもキッチリ芯を食えば約2800rpmと、ちょっとしたドライバー並です。シャフトが軽量かつ軟らかい分、スピン量が増えるのは当然かな。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。ワッグルのしなり感からは例の持ち球を警戒してしまいそうなイメージでもありますが、これがほぼいつも通りのイメージのスイングで、いい感じのドロー系でした。とはいえ、4モデルでは最もつかまりもいいと思います。


シャフトフィーリングと振り感ですが、十分にシャフトのしなりを感じて振り切れるモデルだと思います。「PARADYM Ai-SMOKE◆◆◆」FWを“ハンドルの遊びが少ない”と形容しましたが、この「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」FWはちょうど良い感じです。ただし、ドライバーでも書いた通り、恐らくこれは「レンジだから」でしょう。ノンプレッシャーのレンジ試打では、力みもなくスムーズに振れる確率が高いのですが、これが実際のラウンドになると別モノとなってしまうのがボクレベルの弱点でしょう。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/sあたりにオススメ。4モデル中では最もオートマチック系で、ある意味多くアマチュアゴルファー向けといえるでしょう。ボクのようなマイノリティー系(腐れフッカー)でも受け入れてそうな気配はありますが、プレッシャーのかかる実戦で変に力んでしまった場合にどうなるかまでは、分かりません。その辺も加味すれば、メインターゲットはスインガータイプのフェードヒッターでしょう。でもボク的には、何気にドライバー&FWでは、この「MAX FAST」が最も好印象だったりします。

<キャロウェイ「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=【#3 &#5】17-4ステンレススチール+トライアクシャル・カーボンクラウン+カーボンコンポジットソール+ステンレススチールウエート約9g【#7】17-4ステンレススチール+トライアクシャル・カーボンクラウン+ステンレススチールウエート約9g【#9】17-4ステンレススチール、フェース【#3】マレージング鋼C300【#5&#7】カーペンター455スチール【#9】17-4ステンレススチール

■ロフトバリエーション:#3=16度、#5=19度、#7=22度、#9=25度

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI 40 for Callaway」(S=49.5g/5.6、SR=47.5g/5.7、R=45.5g/5.9/中調子)

■価格:1本6万500円 ※価格は税込み