ゴルフほど精神状態が結果に直結するスポーツも少ない。ミスショットをした後、ボギーをたたいた後、いかに切り替えるか? 服部真夕(27=LIXIL)の場合は、ちょっとしたお菓子の助けを借りる。

 「気分をほぐすために、スーッとするものが欲しい時、あるじゃないですか。それで昨年からキャディーバッグに入れるようになった」。そこでタブレットの「ミンティア」である。他のメーカーのよく似たモノもあるが「税別100円」の安さも魅力らしい。

 もともと、ガム、あめが好きだ。練習ラウンドの時は、それもある。だが、トーナメント本番は具合が悪い。「口の中の、どこに置いておけばいいか難しい」。その点、ミンティアなら問題ない。今ではすっかりクセになった。王道のワイルド&クールや「ブラック」(ドライハード)「縁が青いの」(アクアスパーク)など4、5種類を常備している。

 8月後半のCATレディースで3年ぶりの復活優勝を手にした。だからか、表情が明るくなった。口調も軽やかだ。「調子がいいからですかね。最近はミンティアの出番、減ってます」と笑った。【加藤裕一】

 ◆服部真夕(はっとり・まゆ)1988年(昭63)3月3日、名古屋市生まれ。ゴルフは10歳から。美濃加茂高2年の05年に全国高校春季大会・個人の部優勝。07年プロテストに1位合格し「日本人初の1位合格で同年シード入り」を果たし、名商大を中退。昨年賞金ランク32位。ツアー通算5勝。166センチ、57キロ。