14位で出た菅沼菜々(24=あいおいニッセイ同和損害保険)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーの138で単独首位に浮上した。右膝を痛めた影響から今季は予選落ちが続いていたが、国内メジャーの大舞台で調子を一気に上げてきた。初日首位発進の佐久間朱莉はイーブンパーにまとめ、1打差2位で追走。悲願の国内メジャー初制覇を狙う上田桃子は通算3オーバーの42位で予選通過。米ツアーから一時帰国中の勝みなみも42位とした。66位の古江彩佳と98位の西村優菜は予選落ちした。

1万人を超えるギャラリーの視線を浴び、アイドル風ゴルファーを自称する菅沼が輝きを取り戻した。「たくさんの人の前でゴルフをすることは幸せ」。後半だけで4バーディーを挙げるなど5つスコアを伸ばし、単独首位に浮上。最終18番パー5では、10メートル近いバーディーパットを沈めて観衆を沸かせた。「入ると思っていなかった。歓声もあんなに湧いてくれた」。とびきりの笑顔が広がった。

今季8大会に出場して予選落ちが6度。オフに右膝を痛めた影響でスイングに乱れが生じていた。前週の大会前に練習場で修正点に気づき、今大会での好スコアに結びつけている。

単独先頭で決勝ラウンドを迎えるが、優勝争いへの気負いは一切ない。「4日間ゴルフできることが、とにかくうれしい。今日もスコアを気にせず楽しくできた。明日も楽しくやりたい」。自分のゴルフを表現し、ファンを喜ばせる。

菅沼菜々はバーディーパット決め笑顔 ティーショット放つ金沢志奈/女子ゴルフ第2日写真特集3