首位で出た佐久間朱莉(21=大東建託)が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算2アンダーをキープした。午前の組がホールアウトした時点で2位に3打差の首位。

高く打ち上げ、右に曲がり落ちるハイフェードを前日から織り交ぜるようになった。国内メジャー仕様の硬くて速いグリーンを意識し、「そのために練習してきた」というとっておきのショット。この日の8番パー4でも「右の木がせり出てて嫌だなと思ったけど、高い球でフェードを打って風に当てたら良い感じで止まるかなと思った」。狙い通りの一打でピンまで約4メートルの位置に落とし、バーディーに結びつけた。

同組だったベテランの申ジエ(韓国)も「佐久間さんの高いフェード球を見て、自分も良いイメージをもらった。一緒に回っていいイメージをもらった」と感謝した。

長い1日で、崩れかけそうになった場面でもしっかり踏ん張った。11番から2連続ボギーのあとは、13番パー3で1メートルにつけてバーディーを取り返した。「あそこで流れを切らさずになんとかイーブンに戻ってこられた。明日以降もそういう場面はあると思うので、しっかり耐えられるようにしたい」と佐久間。4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでは2位に敗れて悔し涙を流した。前週のパナソニック・オープンでは首位で最終日を迎えるも7位に終わった。逃し続けた初優勝を、国内メジャーの大舞台でつかみとる。【奥岡幹浩】

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