最近の女子のアマチュアは、気が抜けんわ。堀琴音や柏原明日架がプロテストに合格して油断してたら、またもやとんでもない子が出てきた。宮崎・日章学園高1年の15歳、三浦桃香ちゃん。こんな規格外がおったとはな。

 ウワサは聞いとった。「勝みなみちゃんと同学年で、顔は能年玲奈みたいにかわいい。しかもめちゃ苦茶飛ばす」-。6月の日本女子アマで4位になって、7月のサマンサタバサレディースでツアー競技に初出場。両方とも取材に行ってなかったし、21日に終わったマンシングウェア東海クラシックで初めて見た。おっどろいた。素人目にも超ド級の将来性がわかった。

 確かにかわいい。その上、スタイルもハンパない。身長168センチで、股下83センチやと? 私、身長同じですが、同じ人間と思えんほど、上半身と下半身のバランスが違う。そやから思わず、しょうもないことを聞いてしもた。

 「三浦さん、ジーンズとか買う時、すそ上げしたことないでしょ?」

 「???」

 「いや、だから、足の部分が長すぎて、余った布を切ってもらうとか…」

 「私、メンズのパンツをよく買います」

 ね? 会話が全然かみ合わんのやから…。

 でもね、驚いた理由は、そこやないんです。見た目はもちろん抜群やが、それだけの選手なら過去にもおった。掛け値なしに飛ばすんですわ、これが。

 桃香ちゃんがゴルフを始めた時から、ずっと教えてきた母恭子さんが言うには「フラットなコースで、1番飛んだ時が280、290ヤードぐらい」とか。正直(ちょっと盛ってはるんちゃうか)と思った。親の欲目もあるやろしね。でも、違った。疑ってすんませんっちゅう気分になった。きれいに当たったら、キャリーで250ヤードは普通に飛ぶ。弾道も高い。いわゆるビッグ・ボール。これは勝みなみちゃんや、森田遥ちゃんにはない才能や。柏原明日架、堀琴音にもない。もっと言えば、プロでも渡辺彩香、穴井詩、山城奈々ぐらいにしかないと思う。まあ、福嶋晃子だけは例外やけどね。

 度胸もすごい。マンシング東海第2日にあった「LPGA公認女子プロドライビング女王コンテスト」で、3位相当の269ヤードをマークしたけど、その数値は参加者全員の1番手で登場して、最初に打った球でっせ? 真ん中あたりで出てきた森田理香子らは緊張しまくって、手が震えてたことを思ったら、とんでもないことです。母親には「2球目の方が飛んだのに…。280ヤードいったと思ったのに…」と、左ラフに消えた2球目を散々ぐちってたみたいです。

 アプローチ、パットの精度はまだまだやし、当たり前やが荒削り。なんせ15歳やからね。でも、普通に、しっかりゴルフと向き合っていけば…。歴史を塗り替えるゴルファーになるかもしれまへんで。【加藤裕一】