<男子ゴルフ:HSBC選手権>◇3日目◇7日◇上海・■山国際GC(7199ヤード、パー72)◇賞金総額700万ドル(約6億3000万円)優勝120万ドル(約1億800万円)

 【上海(中国)=阿部健吾】石川遼(18=パナソニック)が、世界に通じる忍耐力で首位と7打差の8位に浮上した。10位から出ると、強風と厳しいピン位置に負けず、3バーディー、1ボギーの70で回り、通算7アンダー209。一時、険悪な雰囲気になった同組の2人をとりなすなど我慢強くラウンドしながら、海外大会初のトップ10を狙える好位置につけた。通算14アンダーのフィル・ミケルソン(米国)が首位、2打差の2位にタイガー・ウッズ(米国)がつけている。

 世界舞台で我慢を続けたご褒美を味わうかのように、石川がパターを振った。最終18番の残り1・5メートルのバーディーパット。順位を8位に上げ「我慢のゴルフだったですけど、良い我慢の仕方ができた」と誇らしげに言った。世界ランク上位10人中7人が集まるなか、粘り強さをみせつけた。

 強風に耐えた。アゲンストの後半13番からの3ホールでも、ドライバーショットはフェアウエーへ。「向かい風の中では距離感が大事じゃなく、真っすぐ出てくれればいい」。そんな心構えを磨いたのが8月全米プロ。アゲンストの風が吹く練習場で1週間ひたすら打ち続けた成果が出た。

 傾斜やグリーンの端に切られる厳しいピン位置にも耐えた。後半11番からは5ホール続けてパーオンできなかったが、2メートル前後を沈め続け「ボギー打たないでプレーできた。こういうゴルフが必要」と胸を張った。

 同組2人の橋渡し役も務めた。朝の練習場では10月のプレジデンツ杯で世界選抜の一員だったビジェガス(コロンビア)から頼まれて小田孔を紹介。8番では小川に入れた小田孔の第1打のドロップ地点を巡って、見解が違う2人が一時険悪な雰囲気になったが、その場面でも落ち着いて「国が違うからとかじゃなくて、フェアな意見を言ってるだけ」と、関係の修復に尽力。最後はビジェガスが小田孔を「グレートガイ」と認めるほどになったという。

 ウッズ、ミケルソン、ワトニーの最終組の3つ前の組で回る最終日。「こんな近くでプレーするなんて。朝からすがすがしい気持ちでしょうね」と胸躍る。日本ツアーにも加算される賞金総額700万ドル(約6億3000万円)の大会。「1つでも上の順位で回りたい」と照準を定めた。※■は全の王が示