<男子ゴルフ:HSBC選手権>◇最終日◇8日◇上海・■山国際GC(7199ヤード、パー72)◇賞金総額700万ドル(約6億3000万円)優勝120万ドル(約1億800万円)

 【中国(上海)8日=阿部健吾】石川遼(18=パナソニック)が、最年少賞金王へ照準を合わせた。8位から出て、5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り通算9アンダー279で17位。上位進出は果たせずも、世界舞台で戦い抜き、順位以上の自信を得た。日本ツアーは残り4戦。「賞金王を決めるのはこれからの勝負」と初めて自ら言及した。約60万円差に迫られた賞金ランク1位の池田勇太(23)は51位。右手痛で次戦以降の欠場も示唆した。優勝は通算17アンダーのフィル・ミケルソン(米国)、タイガー・ウッズ(米国)は6位。日本勢は丸山大輔(38)の10位が最高位だった。

 手にした充実感を弾みにするように、石川の口から賞金王への思いがあふれた。

 石川

 残り5試合を切って、1、2位を争っていられるとは思わなかった。ここまでよく頑張ったけど、賞金王を決めるのはこれからの勝負。まだ意識はないが、来週になればガラリと変わっているかも。そこは期待している。

 これまでの決まり文句は「残り試合が少なくなったら考えます」。初めて自ら「賞金王取り」に言及した瞬間だった。

 より高みを知り、芽生えた意識だろう。優勝したミケルソン、世界ランク1位のウッズらが集った大会。「この4日間、すべて出し尽くして終われた」と17位の順位以上に得たものは大きい。奪ったバーディー以上数17は海外ツアー最多。上位で戦い続け「これまでは地に足がついていなかった。世界のレベルに慣れてきた」と認める。

 この日も「自分らしいゴルフができた」。後半13番からは3連続バーディー。直後の16番の288ヤードと短いパー4では1オンを狙ったが、球は左のラフへ。そこから残り20ヤードに5打要しダブルボギーとしたが、すぐに17番で3メートルを沈める気持ちの強さをみせた。

 例えるなら「今は日本の富士山に登り始めたところ」という。準備で足を鍛えたり、走り込んだりするように、ドライバーの鍛錬を積み登山し始めた。その状態で「眺めている段階」だったという世界の山を体感した。自然と日本最高峰を極める=賞金王を取る意識は加速したに違いない。

 現在賞金ランク1位の池田が右手痛を抱え、今後の出場も危ぶまれるが「(不安は)僕はないです !

 今週もトレーニングを3日間したし、充実しています」と力強い。今大会の賞金で約60万差と接近し「あと4試合。今年もこの季節が来て楽しみにしている。すべてが大好きなコース。今の良い状態をキープできたらいい」。中国で礎づくりに成功し、決戦が待つ日本へ。18歳の冬が熱さを増していく。※■は全の王が示