石川遼(18=パナソニック)が13日「国内ツアーの出場全試合で優勝争い」を宣言した。日本男子ツアーは15日、東建ホームメイト杯(三重・東建多度CC名古屋)で開幕する。マスターズから帰国して2日後のこの日会場入りした。11年の夢舞台で2年連続予選落ちの悔しさを晴らすため、今季は究極の目標を掲げた。

 初日は昨季賞金ランク2位の池田勇太(24)同3位の小田孔明(31)と同組に決定。開幕戦から感情のコントロールが問われる、絶好の組み合わせとなった。昨季の賞金王争いには勝ったとはいえ、マスターズの予選突破では先を越された池田、昨季のこの大会の優勝者小田と対決。「昨季のベスト3ですか。僕はもう09年賞金王は全く意識していない。新しい1年を踏み出すため、ものすごい、いい組に入れた」と三つどもえの戦いに意欲を見せた。

 マスターズで流した悔し涙はすでにバネに替えている。優勝したミケルソンのスーパーショットを見て「今の練習量では足りない。もっと練習しないと」と刺激を受け、12日午前10時半から午後2時まで、400球を打ち込んだ。この日も移動後、疲れも見せず、約1時間パット練習した。3度目の夢舞台でのリベンジへ、休む間もなく18歳の戦いが始まる。【田口潤】