阪神は大山を4番に戻すなど、再び打線を替えたが、ヤクルトから2点を奪うのがやっとだった。
梨田 いつもは試合前に甲子園の記者席に着席すると、スターティングメンバーの発表を待たなくてもスコアブックに書き込むことができたのに、さすがにこの日はそれができなかったね。監督もオーダーをいじりたくないはずだが、現状をみると仕方がない。2点をとったといっても、ヤクルトのミス絡みで、スコアだけをみると競っているかのようだが、実際は寂しい内容だった。
青柳は6回5安打4失点で3敗目(1勝)を喫したそこに3四球、2死球が絡んだ。1点ビハインドの3回2死一、二塁、4番村上に2ボールからの3球目シュートを、今シーズン甲子園初の長打になる3点本塁打を右中間最深部に運ばれた。被安打5は全て左打者。今季の被打率は、右打者の2割1分7厘に対し、左打者は2割7分7厘にはね上がった。
梨田 青柳はボールのキレ、制球力も欠いたが、バックの野手も守る時間が長くなって、これでは攻撃サイドにもリズムが出にくいだろう。村上には低めの球をまんまと打たれた。これからもシーズンは長いわけで、左打者対策を工夫してほしい。左打者に対しては、もっとインコース高めに真っすぐ、カットボールを配し、スライダーで膝元を突くような攻め方を考えるべきだろう。チームは投打のかみ合わせが悪く、昨シーズンの好調時を見てきただけに物足りなさを感じてしまう。
それでも阪神は首位をキープしている。これで交流戦まで8試合になった。
梨田 ヤクルトのまずい攻めもあったから助かったのに、現状の阪神打線には“怖さ”を感じないし、つながりも期待できそうにない。どんどん貯金を積み重ねていくような雰囲気も伝わってこない。我慢するしかないのかもしれないし、ここは交流戦までを4勝4敗の最低5割ぐらいで踏ん張っていくことだ。
【取材・構成=寺尾博和】




