石川遼(19=パナソニック)が2年ぶりの賞金王獲得へ、真夏の「陸上部トレ」を敢行する。予選落ちした全米プロ選手権から14日、帰国。今季のメジャー4大会を終え、今後は国内ツアーに専念。関西オープン欠場の今週は徹底した走り込みで、後半戦に備える。

 気温35度近い埼玉の自宅そばで、石川は長短距離を走りまくる。「灼熱(しゃくねつ)の太陽の中、しっかり水分補給してやります」。日替わりで10~50メートルのダッシュ、1時間半のジョグを繰り返すトレーニングを予定している。「昨年も一昨年も、後半に体重が減ってバテたから」と下半身強化で体力アップを狙う。

 前週ブリヂストン招待は優勝争いで海外自己最高4位も、翌週全米プロでは初日に池ポチャ6発の最下位で予選落ちした。それでも19歳には「成功体験も失敗体験も今は大切」とすべてが糧になる。国内ツアー後半戦へ「なるべく早く1勝して、次の週も勝つ。毎週優勝争いを目指す」と気持ちを切り替えた。【田口潤】