石川遼(20=パナソニック)が350ヤード超ドライブとスペシャル衣装で今季ツアー最終戦を盛り上げる。12月1日開幕の日本シリーズJT杯に向け、29日に会場の東京よみうりCCで練習ラウンド。ドライバーが好調で、17番パー5では推定360ヤードをかっ飛ばした。「まあまあかな。ここ2カ月くらいでどんどん振れるようになってきている」。このショットでは気温10度の寒さにもかかわらず、簡易ヘッドスピード計で夏場の練習場よりも速い、秒速54・5メートルを記録した。

 賞金ランク上位と各大会優勝者が集うメジャー戦に向け、ヨネックス社も前面と背面が2色に分かれている革製パンツを特別に準備。「日本オープンとも違う特別な舞台」と本人も話す一戦を盛り上げる。「ただ、今季最終戦だからという気持ちはない。海外などの試合は続くし、いつも通りの向上心を持ってプレーしたい」と石川。ラウンド後も日没でボールが見えなくなるまで、課題の2番アイアンを打ち込んだ。【塩畑大輔】