石川遼(20=パナソニック)が、今季メジャー第2戦・全米オープン(6月14~17日)の出場権確保へ“裏ノルマ”を設定した。日本ツアーのつるやオープンは今日19日、兵庫・山の原GC山の原C(6767ヤード、パー71)で開幕する。石川は18日、プロアマ戦に出場。今大会の目標は当然優勝だが、最悪でもトップ10は外さない覚悟だ。

 石川の世界ランクは現在54位。同ランクによる全米オープン出場資格は「5月21日、または6月11日時点の60位以内」で、現状を維持する必要がある。「先週(開幕戦の東建ホームメイト杯)の10位が(世界ランクを維持する)最低ラインと思っている。低すぎる目標だけど、それを最低でも続けたい」。最初の“締め切り”まで、今大会、中日クラウンズ、日本プロ、とおとうみ浜松オープンと4戦出場を予定。5月21日に全米オープン日本予選があるものの、エントリーの意思はなく、開幕戦を含めた「5戦連続トップ10」で出場を決める。

 石川の過去最長連続トップ10は3試合。また今大会は、昨年まで4年連続出場で最高位が10年の11位とノルマ達成の道は厳しい。しかし、クリアできる手応えはある。この日はドライバーを11回握り、ミスは1回だけ。「フェアウエーからのアイアンには自信がある。最終日に悪くても最終組の2~3組前から回って、最後は優勝というふうにいけば…」と今大会の青写真を描いていた。【加藤裕一】