<男子ゴルフ:中日クラウンズ>◇最終日◇29日◇愛知・名古屋GC和合C(6545ヤード、パー70)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 石川遼(20=パナソニック)は3バーディー、3ボギーの70とスコアを伸ばせず、優勝したI・J・ジャン(39)と6打差の通算2アンダー278の11位に終わった。

 16番パー4。石川は1・5メートルのバーディーパットを決められず、天を仰いだ。「今日は斜面にカップが切ってあったので、どこからでもスライスとフックが交じったラインになる。だからタッチがきちんと合わないと、読み通りにボールは転がらない」。パットの不振をカバーしようと、グリーン奥のピンを直接狙っては、わずかにオーバーして奥のラフに落とす。最後まで「負のスパイラル」から抜けられないまま、4日間が終わってしまった。

 ドライバーは飛距離、方向性が向上し、弾道の高低や左右の曲がりも使い分ける。アイアンも好調。それだけにスコアに結びつかずストレスもたまる。「伸ばせなかったのは、コースの難しさに過剰に反応しすぎたからかも。ショットはいいので、変えずにプレーを続けたい」。次戦は国内メジャー今季初戦の日本プロ。ジュニア時代から何度もプレーしてきた“ホーム”烏山城CC開催の利も生かし、今度こそ2年ぶりツアーVを勝ち取る。