プロ18年目の山下和宏(41=ザ・サイプレスGC)が、7バーディー、2ボギーの66で回り、通算9アンダー2位でツアー初優勝を目指す。

 山下はこれまで、最終日最終組を8回経験しているが、その平均ストロークが72・875で1度も60台がない。やはり、重圧に負けてきた。最近はアプローチやパットで手がスムーズに動かない「イップス病」も忍び寄っていた。それが、今週はコーチに見てもらい「ゆっくり、アプローチもパットもテークバックすること」と言われ実践すると、この3日間はうまくいっている。

 「自信もついてきました。成功体験の積み重ねですが、最大の成功体験はやっぱり優勝ですね。60台が出せるように頑張ります」。男前の顔を引き締めた。