ツアー通算4勝の実力者、服部真夕(27=LIXIL)にV字回復の気配が漂ってきた。

 今季は開幕2戦目から予選落ちが続き、先週のほけんの窓口レディースで10戦ぶりに予選を通過。この日はツアー自己最多の1ラウンド9バーディーを量産して67をマークした。首位に立ったのは、13年10月12日スタンレーレディース第2ラウンド以来55試合ぶりだ。

 「今日はショットを狙った所にしっかり打てて、パットも良かった。先週の予選通過は大きかったです」

 昨季は賞金シードこそ守ったが、賞金ランク32位。プロテストに合格していきなり賞金ランク44位となって初シードを手にした07年に次ぐ、ワースト順位。アプローチに悩み、スランプに陥った。

 岡本綾子門下で、初の内弟子だが、今はチームを離れて1人で行動する。「甘えている部分もありました。もちろん困った時は相談させてもらいますが、1人で頑張ってみようと…」。私生活でも名古屋市内での1人住まいをやめ、同市内の実家に戻り、一から出直しを誓う。

 「今も吹っ切れたかどうかはわかりません。もっともっと自分に自信を取り戻せた時、それは初めて分かることだと思います。今週は3日間、ゴルフを笑顔でする。それだけを心掛けます」。足元を見ながら、残り2日も戦っていく。