吉田弓美子(28=フリー)が圧巻の7バーディーで、スタート前の3位から首位に浮上した。

 「ショットは昨日よりはるかに良かった。それとパットがすごく良くて」。7番パー4で残り142ヤードの第2打を10センチに、12番パー3は9番アイアンで1メートルにつけるなど、ツアー屈指のショットメーカーらしさを発揮。一方、1番で8メートル、8、9番では6メートルと長いパットを放り込んだ。

 過去の4勝は代名詞ともいえた長尺パターを使ってのものだが、来年1月1日からアンカリング(クラブの一部を体に固定して打つ行為)が世界的に禁止されるため、今季から通常サイズのパターを使っている。「アンカリング問題は、人生を左右する出来事。この(通常サイズの)パターでダメなら、次の人生を考えなきゃいけません」。笑いながらも、初の“通常パター優勝”に意欲満々だ。