どーもです。キャロウェイのニューモデル「PARADYM Ai-SMOKE」シリーズを試打できました。今日紹介介するのは、UT3モデルの中で最も軽量かつ扱いやすさを意識したと思われる「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」UTです。ドライバー&FWのように、好印象となるのでしょうか? というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


先代はトウ側にボリュームがあるような形状でしたが、「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」UTはネック側もボリュームがある感じに変更となっていました。ソールを見る限り3モデルで最も大きめ。実際のヘッド体積的も114cm3で3モデル最大ですが、「PARADYM Ai-SMOKE」UTが113cm3なので、1cm3しか変わっていません。

フェースはシャロー。3モデルで最もシャロー。トップラインがフラット気味になっているのは、3モデルで唯一ですね。

ボディもシャロー。ソール後部の長さも3モデル最大で、重心深度も意識していそうな感じ。ということはミスヒットの寛容性が最も高いと推測できます。

後ろ姿です。こちらも3モデル中最も薄いです。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は決して大きくはないけど、3モデルでは最も大きめ。形状的には「PARADYM Ai-SMOKE」UTに近い感じ。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI 40 for Callaway」Sフレックス装着モデルの4H。スペックは、ロフト角21度、ライ角58.5度、長さ40インチ、総重量324g、バランスD1。ヘッド体積114cm3。シャフトスペックは、重量50g、トルク5.3、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップの太さは、決して細過ぎる印象はないけど、他2モデルと比較するとやや細め。シャフトを手でしならせてみると、他2モデルと同じSですが、重量が違うので当然硬さも変わってきます。他2モデルをSフレックスとするならSRイメージ。しなりポントは真ん中よりもやや先あたり。ワッグルしてみると、真ん中あたりからヘッドが動く感じで、その振れ幅はやや大きめ。でも、素振りしてみると、他2モデルの印象と大差はなく、シャープに振れそうな印象でした。


実際に打ってみると、まずボールの上がり方は「PARADYM Ai-SMOKE HL」UTと同じような上がり方です。ある意味オートマチックに上がってくれます。弾道的にも、飛距離的にも、3モデルのちょうど中間イメージですが、正直このスペックなので、ボクにはアンダースペック気味のイメージです。でもですよ、「PARADYM Ai-SMOKE」の「MAX FAST」シリーズは、ドライバーもFWも、このUTも好印象ですわ~!! 自分がこのスペックに近づいているということを認識すべきなのか? それとも、クラブの進化なのか? それとも両者なのか? 毎回同じことを書いているような気もしますが、その答えは不明です。ただ実際に打ってみた結果として、少なくとも「PARADYM Ai-SOME」の「MAX FAST」シリーズはかなり打ちやすく、ボクレベルでも弾道がそろいやすいイメージでした。問題は、これがレンジ試打であるということ。これも繰り返しになりますが、プレッシャーのかかったコースで持ち球がでないかという心配は残っています。


スカイトラックの弾道はこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS40.7m/s、初速53.7m/s、打ち出し角17.1度、バックスピン量3445.8rpm、サイドスピン-707.8rpm、飛距離202.2y

【ベスト】

HS41.1m/s、初速54.9m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量3343.7rpm、サイドスピン-1034.3rpm、飛距離205.1y


打感は弾き感やや強めのソリッド系。この辺はデフォルトモデルとほぼ同じようなイメージで、音も中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。「High Launch」をうたう「PARADYM Ai-SMOKE HL」UTと何らそん色なく、オートマチックに上がってくれるイメージでした。ただし、総重量が軽い分、無意識にたたけてしまう可能性もあります。でも、レンジ試打の印象では、スピン量は3モデルではちょうど中間でした。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。これもレンジ試打の限りはとさせてもらいますが、少なくともいつも通りの意識で、特に逃がすとかは意識しなくても軽いドロー系でした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ボク的にはシャフトのしなり感を十分に感じられるイメージです。他の2モデルよりもシャフトしなり感を感じますが、決してしなり過ぎとか、しなり戻りが遅いとか速いとかの違和感はなく、トータルバランスはかなりいい感じ。この振り感、嫌いじゃないっす!!


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/sあたりにオススメですが、実際に42m/sあたりでも十分使えそうなイメージでした。おそらくスイングタイプ的には、いわゆるスインガータイプ向けだと思いますが、ボクのようなプチヒッターでも十分使えそうなイメージもあります。とはいえ、このクラブのメリットをより享受できるのはスインガータイプでしょうね。今回の「MAX FAX」シリーズのウッド系ですが、ボク的にはかなりの好印象でした!!

<キャロウェイ「PARADYM Ai-SMOKE MAX FAST」UT>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレススチール+ステンレススチールウエート約14g、フェース=カーペンター455スチール

■ロフトバリエーション:3H=18度、4H=21度、5H=24度、6H=27度、7H=30度、8H=33度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「TENSEI 40 for Callaway」(S=50.0g/5.3、SR=48.5g/5.4、R=47.0g/5.5/中調子)

■価格:1本5万600円。※価格は税込み