アマチュアの稲見萌寧(もね、15=日本ウェルネス高1年)が首位と4打差4位で最終日に挑む。6バーディー、2ボギーの68をマークして通算7アンダー137。「ツアー出場2戦目」での日本人最速優勝や、「15歳299日」で勝みなみに次ぐ史上2番目の年少V、史上5人目のアマチュアVなど記録ずくめの頂点を狙う。

 稲見は東京・池袋第二小4年の時、初めてクラブで球を打ち、空振りがなかった。だから、ゴルフにはまった。高校進学時は迷わず通信制を選んだ。「プロになるには、人の何倍も練習しないとダメなので」と今は1日10時間、球を打っている。

 名前は「萌寧」で「もね」と読む。印象派の画家クロード・モネとは無関係。母直子さん(34)が「世界で活躍できるように、外国の人が発音しやすいように」と願ってつけた。「アマチュアらしく、欲をかかずに頑張ります」。強烈な印象を残し、無欲の萌寧が明るく笑った。