室田淳(59=サメジマコーポレーション)が危なげなく逃げ切った。

 4打リードで迎えた15番では奥からのバーディーパットが2メートル以上オーバーさせ、「3パットしていたら(勝負は)わからなかったね」と振り返るこのパーパットを沈めた。16番でも2メートルのパーパットをしぶとく入れ、17番はグリーンを外しながら1パットパー。最終18番パー5の第2打は4番アイアンでグリーンエッジまで運び、第3打を2メートルに寄せ、バーディーで締めた。

 レギュラーツアーで最後の優勝となった01年カシオワールド最終日に赤のウエアを着て「プレッシャーに負けなかった」時以降、最終日の勝負服は赤と決めていたが、この日は違った。「(優勝)ジャケットが緑だと聞いたから」と、それに合わせて白地にグレーと淡い黄緑の柄が入ったシャツを選んだ。「でも、ちょっと験かつぎもしているんだよ」と赤いラインが入ったスパイクを見せた。

 今後の目標を尋ねられると、「シニアツアーを盛り上げること。試合が増えて、ゴルフをやる人が増えてくれるように」と話した。同時に2週間後の全米オープンに向け「楽しみだね」と笑った。